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大好きな母が旅立ちました 〜 在宅介護での看取り(2022/9/30)
皆さまお元気ですか?マリアリーフの代表・入江泰子です。
ご報告が大変遅くなってしまいましたが、去る2022年9月16日に母・入江富子が旅立ちました。
7年ほど前まで、母はマリアリーフの経営にも携わり、未熟な私を指導しながら経理やサロンケアなども多くこなしてくれていました。
母が生前にお世話になった皆さまに心より感謝を申し上げます。
病気をしてからは仕事から離れましたが、入院していた母を自宅に連れ帰り、母と過ごした最期の12日間は宝石のように尊い時間でした。
最後まで素晴らしかった母の生き様と植物療法が支えてくれた日々をお伝えできればと思い、このブログに記したいと思います。
母と過ごした在宅介護の12日間
母は、ここ数年は施設で過ごしていましたが、今年7月25日に施設内でコロナに感染し入院をしました。
コロナはすっかり良くなったのですが、その後、口からご飯が食べられなくなってしまいました。
病院で1ヶ月近く、点滴をしながら食事をするリハビリをしていましたが、やはり自分で飲み込めない状態になり、主治医から胃ろうをすすめられました。
母は、兼ねてから延命処置はして欲しくないといつも話していましたし、入院したままではコロナ規制で面会もできず、母に触れることも出来ないので、家族で話し合った結果、母を自宅に連れ帰り医療的な処置は一切せずに家族で介護をしようと決断しました。
自宅で母と過ごす時間は、毎日が宝石のように尊い時間で、家族全員がじっくり接することが出来ました。
《在宅ケアの内容》
家族10人ほどが毎日入れ替わり立ち替わり泊まりこみ、それぞれにケアをしたり、母を囲んで歌を歌ったり、楽器を演奏したり、懐かしい話などもたくさんしてとても賑やかな日々でした。
母も嬉しそうにして、何度も笑ってくれました。
母の三女である私は、母と一緒に学んでいたSMC行動医学療法によるケアを毎朝行い、ハーブとアロマも使いました。
植物療法が母と私の距離を近づけ優しく包み込んでくれました。
↓母に手作りの紫根リップを塗っています。いつもツヤツヤの唇💋
お化粧をする時は、いつも嬉しそうにしてくれていました。
↓母が大好きなハーブティーは、誤飲しないようにとろみをつけるとスプーンで舐めてくれました。
↓アロマトリートメントも毎日しました。植物の力で乾燥していた母の足は日に日にしっとりしていきました。
その他の植物療法の活用は、また別記事でご紹介します。
残された時間はもう少ないのだと思い、夜中も2時間交代で兄弟姉妹で母の命を見守りました。
↓お母さんの手。私の手をしっかり握り返してくれます。
残された母の体力で、12日間、本当によく頑張ってくれました。
↓みんなで毎日つづったお母さんの介護記録のノート
別れのとき
そんな母との楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
2022年9月16日の朝、母の脈はどんどん弱まってきていました。
呼吸もリズムを失っていましたが、皆が見守る中、大きな呼吸を2回しました。
そして朝7時49分。3回目の息を吸い、その後、もう二度と息を吐き出すことはありませんでした。
人が亡くなる時「息を引き取る」とよく言いますが、息を吸って終わるというのは、このことなのですね。
何の苦しみもなく、眠るように、穏やかな最期の瞬間を家族全員で看取り、見送ることができました。
母を全員で囲んで、それぞれに感謝の言葉を叫び、母が好きな歌を合唱しました。
自宅だからこそできた大切な別れの時間でした。
その後、ずっとお世話になっていた在宅医療の主治医、看護師さんに連絡をしました。
看護師さんのご指導のもと、家族全員で体を拭いたり、着替えをさせ、最期のエンゼルケアをしました。
孫たちにとっても、最後までおばあちゃんのお世話ができ、人の命の尊さを感じられたのは貴重な体験になったと思います。
地球の流れに乗った旅立ち
人は生まれてくる時は満潮、亡くなる時は干潮と昔からよく言います。
母が亡くなった時間はまさしく干潮で、地球や宇宙の時空にきちんと乗って旅立ったのだなと思いました。
四十九日の法要はなんと母のお誕生日と同じ日なので、亡くなる日時まで、母の魂の計画通りだったのかも知れません。
とっても優しい寝顔でした。
医学的には老衰となっています。
享年89歳(数え年で91歳)でしたが、とてもその年齢には見えず、美しく、若くて、すぐにでも目を覚ましそうでした。
こうした美しい人生の終わりになったのは、母のこれまでの人徳のおかげではないかと思います。
わが家は浄土宗です。
母の戒名は
秋鉄院悠誉紫賑大姉
しゅうてついん ゆうよ ししん だいし
母は紫色が大好きでしたので、戒名にも紫という文字が入り、母らしい美しい戒名をいただきました。
母が亡くなってもう2週間が経ちました
無情にも時は何も変わらずに過ぎていきます。
でも私の心には、ぽっかりと大きな穴が空いています。
仕事は休まずに続けていますが、おかげで紛れて頑張れています。
マリアリーフに集う明るい笑顔の皆さまのおかげです。
お忙しい中、お通夜・葬儀にご参列くださった皆さま。
授業をオンラインに切り替えたりしてご迷惑をおかけしてしまった生徒さま。
暖かなお言葉くださった皆さま。
御香典やお花、品物をくださった皆さま。
たくさん支えてくださって、本当にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
大好きなお母さんへ
現世でのお役目、本当にごくろうさまでした。
さまざまな苦楽はありましたが、お母さんのおかげで、家族はとても仲良く助け合いながら過ごしています。
いつも人のために一生懸命だったお母さんのこと世界一尊敬しています。
お母さんは特殊能力の持ち主で運転免許を持っていなかったから、いつもアッシー君をさせられ、いろんな所に行かされて、当時はブツブツ言っていたけど、おかげで私も多くの人と出会い、通常の人には体験できないような非科学的な出来事も多く学ぶことができました。
私の旦那さまが亡くなった時も、お母さんは私と娘を抱きしめて一緒に泣いてくれて、それから一緒に暮らしてくれました。
最後までお母さんと生計を共にし、全ての出来事を共有し合いながら暮らせたこと、「あんたは大丈夫!」と言って常に励まし勇気づけてくれたこと、何もかも全てに感謝するばかりです。
これからもお母さんの教えを胸にいだき、お母さんの強い意志を引き継ぎながら背中を追いかけて頑張っていくね。
これからもずっとずっと見守っていてね💕
マリアリーフ
入江 泰子